低分子ヘパリン (LMWH: L ow m olecular w eight h eparin) 平均分子量:4,000~6,000 半減期:2~3時間(ヘパリン作用時間の2倍) 作用機序: 凝固因子Ⅹa,ⅩⅡaとカリクレインを抑制(トロンビンと凝固因子ⅨとⅪはほとんど抑制しない。 低分子量ヘパリンは、皮下注射により投与され、未分画ヘパリンよりも長い半減期(腎排泄のみ)を有する。その消失は一相性であり、血中濃度の予測が未分画ヘパリンよりも容易で、急速な消失がないため投与頻度も少なくて済む。 血液透析用抗凝固薬としての低分子ヘパリン-lhg-500の 有用性について-金森 直明 木野 恭子 衣笠えり子 関口 高 透析時体外循環における抗凝固剤として, 極めて有効性の 高い薬剤であると考えられた. 15.1.2 本剤は未分画ヘパリンや他の低分子量ヘパリン又は合成多糖類と製造工程、分子量の分布が異なり、同一単位(抗第Xa因子活性)でも他のヘパリン類とは必ずしも互換性がないため、投与量の設定の際には本剤の用法・用量に従うこと。 2.低分子ヘパリン 低分子ヘパリンはヘパリンを分画して得られた分子量4000から8000程の低分子量部分から構成されたヘパリンです。 通常のヘパリン同様にat3を介して抗凝固作用を発揮しますが、通常のヘパリンと比べていくつかの相違点があります。 透析会誌37 (10): 1875~1880, 2004 原 著 2種の低分子ヘパリンを透析患者に使用した際の 凝血学的特性の比較-薬 物動態的検討-有 元 克彦 大森 浩之 重井医学研究所附属病院内科 key words:血 液透析,低 分子ヘパリン,薬 物動態,半 減期,抗Xa活 性/抗 Ⅱa活 性 <要旨> ダルテパリン(Dalteparin)は、低分子ヘパリンの1つである。 他の低分子ヘパリン同様、深部静脈血栓症および肺塞栓症の予防および治療に用いられる(欧米では承認されているが、日本では未承認)。 商品 …