資金管理について パート2

今日は前回の続きで資金管理について考えてみたいと思います。

今回は色々質問等も有りましたのでレバレッジについてわたしの考えをお伝えします。

レバレッジとはテコの原理の事で、少ない資金で大きく通貨を購入する事が出来るんです。

例えば、1ドル100円の時に1万通貨買うには 100円×1万通貨=100万円になるんです。

例えばこの1万通貨をレバレッジ25倍で購入した場合 100万円÷25倍=4万円の資金でドル円1万通貨を購入できるんです。

これがレバレッジ400倍だと 100万円÷400倍=2500円で1万通貨購入できます。

つまり10万円の資金で10万通貨(25000円の証拠金)の取引も出来ちゃうんです。

これがレバレッジ効果です。

 

 

2011年8月から規制によりレバレッジが最大25倍に引き下げられました。

法人口座や海外口座などでは400倍とかも有りますが、果してレバレッジが高いとどうなのかということですよね?

一般的にはレバが下がると投資資金が少ない人が大きく儲けることが出来なくなるんです。

でもそれって本当に当たってます???

投資資金が少ない人が果たして大きく勝てたのか・・・

資金が少ないから勝てないとかじゃなくて、安定的に勝てる人は少ない資金で低レバでも増やしていけるんですよね。

逆に言えば安定して勝てないのにレバを上げて意味が有りますか???

退場になるのが早くなるだけではないですか???

もし安定して勝てないのにハイレバを望んでいるとすれば、ギャンブル的なトレードになってはいませんか???

 

競馬みたいな感覚でFXをされていませんか???

これだけ賭けて上手くいけば倍になるかもだけど、負ければ半分になるかな・・・・

みたいな感覚でFXされていませんか?

結局このハイレバのやり方って明らかに負けを取り戻しにくいんですよね。

 

例えば、10万円の初期投資でレバレッジ400倍 1枚あたりの取引証拠金が2500円とします。

これなら20枚でも取引証拠金は5万円ですからトレード出来ますよね?

ハイレバ効果で10pipの勝ちで2万円の利益を出せるんです。

凄いですよね???

 

でも、もし20枚のハイレバでトレードして負けた場合どうなるか・・・・

20枚ですから1pで2000円です。

つまり-50p含み損抱えた地点で強制ロスカットです。

海外の口座はほとんどの会社で証拠金が全部無くなるまで強制ロスカットされません。

つまり、-50pの含み損で元手の10万円が無くなってしまいます!!

10枚でやったとしても-100pで退場です。

そんな危険なトレードあなたは出来ますか???

 

仮にギャンブルで10枚で取引したとしましょう。

例えば-50p負けました。

-5万円です。

残りの証拠金は5万円です。

次のエントリーであなたは何枚賭けれますか???

同じく10枚賭ければ次は-50pで退場です。

でももしかしたら勝てるかもしれないし、さっきの負けを取り戻そう・・・・

という感じで10枚でエントリーしました。

しかし-20p負けたとしましょう。

残りの証拠金は3万円です。

次のエントリーであなたは何枚賭けれますか???

10枚賭けれます???  

-30pの含み損で退場ですよ・・・

じゃあ怖いので5枚にしました。

これなら-60pまで耐えれます。

 

では、ここで質問です。

今までの負けは-70pで7万円です。

これを取り返すにはいったいどれだけ勝たなくてはいけませんか???

 

正解は140pですよね。

資金が減った事により、5枚での取引しか出来ません。

-70pの負けを取り返すのに倍勝たないと駄目なんです。


つまり先ほど言ったように、ハイレバで資金管理を間違ってトレードすると負けは取り返しにくいんですよ。

これがハイレバの罠です。

400倍では大げさだとしても資金管理を間違えば25倍でも同じ事になります。

先日の記事でも言いましたが、負けてる人の多くが勝つことしか考えていないんです。

ハイレバで勝ったら、もしかしたら複利でどんどん増えて夢が広がりますよね。

でもたとえ1000万円有ったとしても同じ様にハイレバで500枚とかで取引してたらさっきと同じ事になるんですよね。

ハイリスク ミドルリターンぐらいですかね。

でも割に合わないような・・・

でも結局ハイレバが駄目とかではなくて資金管理の問題なんですよね。

資金管理って証拠金と枚数のバランスなので、ハイレバでもそのバランスさえ保っていればレバレッジって大きくても小さくてもあまり関係ないんですよ。

なので仮に400倍でもちゃんとした枚数制限をすれば問題ないと思います。

問題なのが証拠金に対しての過剰な枚数での取引です。

 

例えば、10万円の証拠金で400倍で0.5枚の場合、-2000pまで耐えれますよね。

25倍のレバの場合0.5枚で取引証拠金は2万円ですから十分取引できます。

この場合も-2000pまで耐えれますよね。

でも日本の会社の場合、仮に50%で強制ロスカットになった場合-1000pですが5万円は残ります。

レバが下がるということは取引証拠金の金額が上がります。

その分負けが込んだ時に先ほどの例のように、今までと同じ枚数での取引が出来にくくなるデメリットは有ります。

しかし正しい資金管理を行っていればレバレッジなんて25倍あれば十分なんですよ。

投資資金が少ない人が大きな枚数持てなくなりますが、あくまでFXは余裕資金でするものです。

貯金が5万円しかない状態で5万円を証拠金にして一攫千金を狙っても大体なくなりますよね。

メンタルが影響しやすいですので切羽詰った状況ではなかなか思うようには行きません。

心にゆとりがないと駄目ですよね。

そんな時はいきなりリアルトレードするのではなくて、安定して勝ち越せるまでデモトレードする方が良いと思いますね。

今まで勝ち越し出来ない方は、レバレッジ云々以前の問題ですので、まずは手法固め、ルール作りをしてから挑みましょうね。

逆にレバレッジが仇となる可能性も有りますので気をつけてくださいね。

 

何度も言うように、運だけではこの世界生き残れません

FXはギャンブルでも有りません。


もしそのような考えの方や毎月勝ち越し出来ていない方は、大切なお金を守るためにも今一度資金管理についてお考えくださいね。

逆に言えば、勝ってる人はそこそこ証拠金があると思いますので、ギャンブルさえしなければ25倍でも全然問題ないと思います。

ハイレバで複利で増やしていくことも出来ますが、あくまで限度があると思います。

机上の空論はFXでは通用しません。

 

あなたは1枚と1000枚を同じ感覚でトレードできますか???



中には出来る人もいるかもしれませんが、ほとんどの人は同じ感覚ではトレードできないと思います。

だって1000枚だと1pipsで10万円ですからね。

それを平常心で出来るとすれば凄いですよね。

スプレッドだけで普通の人の月給を払う事になります。

なのでくれぐれもハイレバでのトレードはお気をつけくださいね。

 

50pで負けた500万円は50pでは取り返せないかもしれませんからね。

 

ではいったい資金に対してどれ位の枚数が適度なのかといえば・・・

人それぞれの投資スタイルによって異なりますが、10万円の証拠金の場合最高でも0.5枚程度が妥当なのでは無いでしょうか。


ただ前回の資金管理の記事でも言いましたが、前回の項目に当てはまる方や毎月勝ち越し出来てない人はまずはデモか0.1枚からのトレードをお勧めします。

まずはお金を増やすことばかり考えるのではなく、お金を無くさない事を先に考えてみてはどうですか???

その方が結果的に近道になることが有りますよ。

 

今回も悪い例を書きましたが、これも当然昔の私の事です(#⌒∇⌒#)ゞ

無謀にも10万円の資金で400倍で20枚の取引をしてました・・・・・

結果???  

言わなくても分かるでしょ!! Y(>_<、)Y

 

あくまでわたし個人の考えなのでご自身で色々考えてみてくださいね。

 

ちょっとした資金管理のお話でした。